障がい者の方との出会い
電化製品、遊戯機器のような複数の材質が組み合わさった複合品は機械での処理が主流ではあるものの、分別し切れない資源については概ねごみとなってしまう割合も多く、リサイクル率が悪いのです。我々は手解体、手選別で資源としてもう一度使えるように資源リサイクル率をあげて資源としての価値を高めるため作業できる方を広く募集しました。 そんな中、特別支援学校や地域の就労支援事業所から資源の手解体、手選別の仕事にたくさんの応募をいただき障がいがある方にも働いてもらいました。その真摯な働きぶりに感銘を受けた反面、特別支援学校の生徒の卒業後の働き先、就労支援事業所の工賃水準への不安を耳にして障がいがある方の就職状況がとても厳しいことを知りました。
障がい者の就労を支援したい!
本来働く力をもっているにも関わらず、働く場がないことによって ”働かない” 選択をしてしまうことは本人にとっても、社会にとっても大きな損失があります。 働く機会のない人にとっては、仕事への自信が持てず、就職はより厳しい状況となる悪循環になってしまいます。適切な支援、訓練、働く習慣が身につけられるが職場があれば、仕事の習慣が身につき、自信がつき社会に出る心構えを身につけられるようになると考えました。 そこで我々だからこそできることはないかということで障がい福祉について勉強して障がいがある方が取り組みやすいリサイクルの仕事と障がいがある方の働きやすい環境整備・支援を兼ねる就労継続支援という福祉サービスを提供する特定非営利活動法人ウェルメントを設立しました。
今後の展望
おかげさまで事業所数は年々増え、現在17事業所。今期は更に新規事業所の開所を予定しています。
最初4人だったスタッフも214名に増え、3名だった在籍利用者も658名となりました。利用する方が増えているのは、障がいがある方の働く場所がまだまだ少ない事と弊社が仕事内容や働く環境・支援体制で利用者さんに選ばれているからだと考えています。今後も働く意欲がありながら働く事に不安をもっている方を受け入れ、特別支援学校や利用希望者の声に応えていきます。
利用する方が増えるという事は弊社が掲げている『はたらく喜び』を得る方が増える事。
働く習慣を身につけて社会へ出ていけるよう法人全体で支援し、『すべての人に、働く喜びを』提供し続けていけるよう、滋賀県を代表する就労支援会社を目指していきます!
特定非営利活動法人ウェルメント 理事長 山形 学